【卒業までの流れ】合宿免許スケジュール完全ナビ

合宿免許は、短期間で集中的に教習を受けられる効率的な方法として人気があります。

特に仕事や学校の合間に時間を確保して免許取得を目指す人にとって、スケジュールの流れをあらかじめ知っておくことは非常に重要です。

この記事では、入校から卒業までの一般的なスケジュールの流れを、日別にわかりやすくご紹介します。

合宿免許の一般的なスケジュール

■ 入校日（1日目）

• 教習所に到着後、受付・健康チェック・視力検査などの手続き
• オリエンテーションで教習の進め方やルールを説明
• 早い場合は、初日から学科講義や技能教習がスタートする

■ 2〜5日目：基礎教習期間

• 学科教習（交通ルールなどの座学）と技能教習（運転練習）を交互に受ける
• 技能教習はコース内での運転練習が中心で、基本操作を習得
• 1日2〜3コマの教習が組まれているのが一般的

■ 6〜8日目：修了検定準備

• 仮免許を取得するための総まとめ
• 技能教習の最終確認、学科試験対策などを行う
• 学科テストの模擬試験や確認テストを受けることもある

■ 修了検定・仮免学科試験（8〜9日目）

• 技能の修了検定（場内）と仮免許学科試験を受験
• 合格すれば仮免許が交付され、路上教習へ進む
• 不合格の場合は再試験が必要（プランによって保証回数の上限あり）

■ 10〜12日目：路上教習・応用学科

• 実際の道路で運転練習（交通量の多い道路やカーブ・交差点の走行など）
• 高速教習（MT車の場合）や駐車、方向転換など実践的な内容も含まれる
• 応用的な学科講義も並行して行われる

■ 卒業検定（13〜14日目）

• 路上走行の技能試験を実施（卒業検定）
• 合格すれば「卒業証明書」を受け取り、教習所を卒業
• 不合格の場合は再検定を受けることになる（保証内容に応じて対応）

■ 卒業後：免許センターでの手続き

• 地元の運転免許センターで本免学科試験を受験
• 合格後、正式に運転免許証が交付される

延長や補習について

合宿免許は最短で2週間前後での卒業を目指す効率的な制度ですが、すべての人がスムーズに進むとは限りません。

教習に遅れが出たり、検定で不合格になった場合には、「延長」や「補習」が必要になることがあります。

こうした事態に備えて、事前に延長・補習の内容や保証制度を理解しておくことが、安心して教習に臨むための重要なポイントです。

以下に、延長や補習の具体的な内容、費用の仕組み、そして対策について詳しくご紹介します。

延長や補習が発生する主なケース

技能教習の進度が遅れる場合

• 運転に不慣れで規定時限内に技能が定着しない
• 特定の課題（方向転換や縦列駐車など）に時間がかかる
• 教官の判断により「補習が必要」とされるケース

検定（仮免・卒業）で不合格になる場合

• 修了検定（場内）や卒業検定（路上）に合格できないと再試験が必要
• 再試験までに補習教習が求められることがある

体調不良・急な欠席などで教習が受けられなかった場合

• 休んだ分の教習を補う必要があり、スケジュールが後ろ倒しになる

延長・補習にかかる費用と保証制度

合宿免許のプランには、補習・延長が発生した場合の費用負担を抑えるための「保証制度」が付いていることがあります。

スケジュールのポイント

合宿免許に参加する際、スムーズかつ効率的に免許を取得するためには、「スケジュールのポイント」を事前にしっかり把握しておくことが重要です。

合宿は短期間で集中して教習を受けるため、1日の流れや全体の構成を理解していないと、教習のペースについていけなかったり、延長につながるリスクもあります。

以下に、スケジュールを組む際や教習所を選ぶ際にチェックすべき具体的なポイントを詳しく解説します。

1. 教習日数（ATで最短14日・MTで最短16日）

• AT車の最短日数は14日間が一般的。MT車は操作に慣れる時間も含めて、最短16日間とされています。
• 教習所や入校時期によっては、混雑・天候・体調不良などで若干延びる可能性もあるため、2〜3日の余裕を持った計画が理想です。
• 社会人や学生の場合は、休暇期間に合わせて入校日を選ぶことで、効率的に取得が可能です。

2. 1日の教習スケジュール構成

• 通常、1日に2〜3コマ（1コマ＝50分）の教習が組まれています。
• 午前に技能教習、午後に学科講義（またはその逆）という構成が一般的です。
• 余った時間は自習や休憩、周辺散策、復習に活用できます。

3. 教習と検定のタイミング

• 仮免許試験（修了検定）は入校から約7〜9日目に実施
• 合格後、路上教習へと進み、卒業検定は13〜15日目ごろに行われる
• 各検定に不合格となった場合は、翌日以降に再受験となり、その分スケジュールが延びる可能性がある

4. 延長や補習の予備日があるかどうか

• 一部の教習所では、最短スケジュールにプラス1〜2日程度の予備日を含めている場合もあり、検定に落ちた場合でも調整しやすい
• 「延泊保証」のあるプランであれば、補習や再検定になっても追加費用の心配が少ない

5. 入校日と卒業予定日の確認

• 合宿免許では、入校日＝卒業予定日があらかじめ固定されているため、申込時に確認が必要
• 混雑する春休み・夏休み・年末年始などは、人気日程から埋まりやすいため、早めの予約が推奨

6. 送迎・移動スケジュールも要確認

• 宿泊施設と教習所間の移動は送迎バスで対応している場合が多いが、所要時間や出発時刻を事前にチェック
• 地方の教習所では、最寄り駅から教習所までの送迎サービスもあり、到着・出発の計画に影響することもある